ファクタリング 厳選8社比較(前)

「ファクタリング」について詳しく解説

近年、新たな資金調達の方法として注目されている「ファクタリング」ですが、なんとなく名前は聞いたことがあるけど、どのような仕組みなのか分からない、といった声もよく聞かれます。
本記事では、ファクタリングの仕組み、メリットや注意点、そしておすすめするファクタリング会社をご紹介いたしますので、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

ファクタリングとは

ファクタリングとは、企業が保有する売掛債権を買い取り、自己の危険負担で代金回収を行うことができる金融サービスです。
売掛金は債権の期日まで待たなければ現金化されませんが、ファクタリングを利用すると入金予定日よりも早く現金化できるので、急いで資金が必要な際にとても助かるサービスです

確定している売上げ金を先にもらうというサービスなので、お金だけの貸し借りには抵抗が…という方にも利用しやすいですね。

ファクタリングの種類

ファクタリングには、買取ファクタリング、保証ファクタリング、国際ファクタリング、医療ファクタリング、一括ファクタリング、将来債権ファクタリングの6つの種類があります。

『買取ファクタリング』とは

売掛債権を買い取ることで、企業が代金回収にかかるリスクを回避し、資金調達を行うことができます。
信用審査が必要ないため、信用力の低い企業でも迅速に資金調達ができます。
また売掛債権を早期に現金化できるので、急いで現金が必要なときに利用されるサービスです。
さらに、『買取ファクタリング』には契約方式が「2社間ファクタリング」「3社間ファクタリング」の2種類がありますので、「2社間ファクタリング」とは「3社間ファクタリング」とはで詳しく見ていきたいと思います。

『保証ファクタリング』とは

売掛債権を保証してもらうことで、売掛先からの回収不能リスクを予防できます。ただし『保証ファクタリング』を利用する場合は、保証料を支払う必要があり、また、取引先から売掛金が支払われると保証料は無駄になってしまいます。
さらに、売掛債権を現金化できるのはあくまでも、取引先に万が一のことがあった際に限られますので注意が必要です。

『保証型』は売掛債権を現金化するのではなく「保証」してもらうサービスなので、資金調達目的には向いていません。

『国際ファクタリング』とは

海外取引における安全・確実な輸出代金の回収サービスを提供するサービスです。

『医療ファクタリング』とは

医療機関や介護施設が公的医療保険に請求する診療報酬債権を担保に資金を調達する方法です。

『一括ファクタリング』とは

売掛債権を銀行などの金融機関が一括で買い取り、ファクタリング利用者に代金を振り込むサービスです。

『将来債権ファクタリング』とは

将来発生する売掛債権を担保に資金調達をするサービスです。

「2社間ファクタリング」とは

「2社間ファクタリング」とは、ファクタリング契約のうち、利用者とファクタリング会社のみで取引を行うファクタリングです。
売掛先に対し、売掛債権をファクタリング会社に譲渡することを伝えることも承諾を得ることも必要ないため、スムーズに手続きが進みます。
ただし、売掛金は利用者が回収するため、売掛先に対して本当に債権が発生しているかファクタリング会社から確認を入れることもできない分、ファクタリング会社にとってリスクの高い契約となるため、「手数料」が高めに設定されています。

「2社間ファクタリング」完了までの流れ

  1. 売掛金が発生
  2. 売掛債権をファクタリング会社に譲渡
  3. ファクタリング会社から債権の買取価額の支払い
  4. 売掛先から売掛金の支払い
  5. 回収した売掛金をファクタリング会社に支払う
  6.     

「3社間ファクタリング」とは

「3社間ファクタリング」とは、利用者とファクタリング会社だけでなく、「売掛先」も契約に関与するファクタリングです。
ファクタリング会社に売掛債権を譲渡することについて、売掛先に伝え承諾を得ることが必要となります。
売掛金は、売掛先からファクタリング会社に直接支払いが行われるため、使い込みなどのリスクはないため手数料は割安に設定されることがメリットです。

「3社間ファクタリング」完了までの流れ

  1. 売掛金が発生
  2. 債権譲渡を売掛先と合意
  3. ファクタリング会社と取引締結(売掛債権を譲渡)
  4. ファクタリング会社から債権の買取価額の支払い
  5. ファクタリング会社が売掛先に通知
  6. 売掛先からファクタリング事業者に、売掛金の支払い
  7.     

ファクタリングのメリットとデメリット

ファクタリングを導入している企業が増えているのは、ファクタリングにメリットがあるからといえます。
ファクタリングのサービスには、どのようなメリットとデメリットがあるのか、それぞれについて見ていきましょう。

ファクタリングのメリット

  1. 売掛金を最短即日で現金化できる
  2. 取引先が倒産しても回収義務がない
  3. 企業の信用情報に悪い影響がない

①売掛金を最短即日で現金化できる

売掛金の回収には、本来数か月の時間がかかってしまいます。
また、銀行などからお金を借りるときには、金融機関から求められた様々な書類を提出し、厳しい審査を通過しなければなりません。
その点、ファクタリングは「どのような債権なのか」に重点をおいて審査を実施しますので、請求書や通帳・決算報告書などの簡易的な書類での審査が中心となり、最短即日の入金が可能なこともあります。

②取引先が倒産しても回収義務がない

最近では、償還請求権がないファクタリングも増えてきています。償還請求とは、ファクタリング会社が債務者に対して売掛金の償還を要求する手続きのことをいいます。償還請求権がないファクタリングであれば、万が一取引先が倒産しても、未回収の売掛金の回収義務を負うこともないので、利用者には貸し倒れのリスクを避けられるメリットがあります。

③企業の信用情報に悪い影響がない

銀行の融資やカードローンを利用して資金を借りると、貸借対照表の「負債」の項目が増えることとなり、さらに各金融機関が共有する「信用情報機関」にそれが記録されてしまいます。
しかしファクタリングで現金化して資金を調達しても、会計上の「負債」には分類されず、しかも信用情報機関の記録に残ることはありません。
また、買取型ファクタリングの中でも2社間ファクタリングならば、利用した事実を取引先に知られることがありません。ファクタリングを利用している事実が露呈すると、資金繰りや経営状態についてネガティブな印象をもたれてしまう可能性があります。しかし、2社間ファクタリングならばこのような影響を与えずに済むメリットがあります。

ファクタリングのデメリット

  1. 手数料が発生する
  2. 債権譲渡登記が必要な場合もある
  3. 違法業者や悪徳業者がいる

①手数料が発生する

債権のリスクはファクタリング会社へ引き継ぐことになるため、その分の手数料を支払う必要があります。ファクタリングの利用において発生する手数料は、銀行融資で負担する利息よりも高めに設定されます。「手数料が高い=売掛金の満額回収ができない」ということですので、きちんと計画を立てることが大切です。

②債権譲渡登記が必要な場合もある

2社間ファクタリングでは、「債権譲渡登記」を行う場合があります。これはファクタリング提携企業が第三者に対して、債権を買い取ったことを主張するための証明のことで、ファクタリング提携企業がリスク軽減のために行う場合があります。
また、登記にかかる費用も利用者が負担しなければならず、2社間ファクタリングは3社間ファクタリングに比べてどうしてもコストがかかることになってしまいます。
ファクタリング会社を選ぶ際は、登記が必要なのかをきちんと確認しておく必要があります。

③違法業者や悪徳業者がいる

ファクタリングは債権の売買契約であるため、法的に問題がある取引ではありません。
しかし、中には法外な手数料を請求したり、入金が遅延する・または入金されない、さらには返済ができなくなったら債権を取り上げる・保証人に取り立てを行う等、非常に悪質な手口を用いてくる業者も存在します。トラブルを避けるためにも、違法業者や悪徳業者は絶対に利用してはいけません。

公式サイトや事業所が存在しなかったり、契約書がない、見積もり不要と謳っているファクタリング会社は悪徳業者である可能性が濃厚です!絶対に関わってはいけません!

ファクタリング会社の選び方

ファクタリング会社を選ぶポイントは、次の5点です。

  1. 手数料の高さ
  2. 契約形態の種類
  3. 資金調達までの日数
  4. 買取可能額
  5. 償還請求権の有無
  6.     

①手数料の高さ

ファクタリングの手数料の相場は、2社間ファクタリングは5~20%3社間ファクタリングは1~15%となっています。銀行融資などの金利に比べて高い手数料がかかりますので、相場の範囲でできるだけ手数料が安いファクタリング会社を選びたいですね。

たとえば、100万円の売掛債権を2社間ファクタリングで売却しようとすると、5万円〜20万円ほどの手数料が必要となるわけです!

②契約形態の種類

ファクタリングを利用する事業者にとって、2社間と3社間のどちらで契約したいかは様々だと思います。ファクタリング会社によっては、2社間と3社間を両方採用している企業もあれば、どちらか一方しか採用していない企業もありますので、自社がどちらのファクタリング方式で契約したいかを考え、採用している会社に絞って選択していきましょう。

③資金調達までの日数

契約からどれくらいで資金調達できるかは重要なポイントとなります。最短即日の現金化を可能とするファクタリング会社や、手続きをオンラインで完結させることができるファクタリング会社などもありますので、ぜひ確認しておくべきポイントです。

④買取可能額

売買契約が可能な債権の金額もファクタリング会社によって異なります。下限・上限なしの会社もあれば、下限10万円~上限5,000万円という条件を設定している会社もあるので、自社が売却したい債権の金額に適合したファクタリング会社を選択しましょう。

たとえば、下限が300万円のファクタリング会社だった場合、100万円や数十万円の少額債権で資金を調達することはできないので注意が必要です!

⑤償還請求権の有無

先ほども申しましたが、償還請求権とは売掛先が倒産などで売掛金が回収できなくなった場合、ファクタリング会社が自社に損害を請求する権利をいいます。つまり償還請求権無しの契約であれば、ファクタリングで現金化した代金を受け取った後、売掛先が倒産し回収不能になった場合でも、自社が責任を負う必要はなくなります。したがって安心してファクタリングを利用するためにも、償還請求権無しでの契約ができる企業を選ぶようにしましょう。

ファクタリング会社のサービス比較表

 
QuQuMoPAY TODAYいーばんくジャパン
マネジメント
株式会社
ウィット
株式会社
アクティブサポート
株式会社№1えんナビ
買取可能額上限なし10万~上限なし30万~5,000万円20万~5,000万円上下限なし30万~300万円
それ以上は要相談
50万~5,000万円50万~5,000万円
2社間
3社間
個人事業主お問合せください
手数料1%~14.8%1%~9.5%4%~3%~20%5%~2%~14.8%1%~15%5%~
償還請求権のないファクタリング(ノンリコース)
入金速度2時間最短30分最短即日最短即日2時間即日可能即日最短即日
手続きオンライン完結オンライン、
出張訪問
オンライン、
郵送、出張訪問
オンライン
電話
オンライン、
完全非対面
オンライン、
電話、出張訪問
オンライン、
出張訪問
オンライン完結
要書類
・身分証明書
・請求書
・3ヶ月分の通帳
・身分証明書
・請求書
・直近6ヶ月以内の
入出金明細
・昨年度の決算書
・身分証明書
・請求書
・通帳のコピーなど
・身分証明書
・請求書
・通帳
・決算書
お問合せください
・請求書
・通帳のコピーなど
・身分証明書
・請求書
・通帳のコピー
・請求書
・3ヶ月分の通帳
赤字利用の可否可能可能可能可能可能可能可能可能
その他保証人、担保は
必要ありません
24時間365日対応可能

おすすめのファクタリング会社 優良8社

ここからは、おすすめのファクタリング会社を厳選してご紹介していきます。

おすすめ優良8社

  1. QuQuMo
  2. PAY TODAY
  3. いーばんく
  4. ジャパンマネジメント
  5. 株式会社ウィット
  6. 株式会社アクティブサポート
  7. 株式会社№1
  8. えんナビ

QuQuMo

QuQuMoの特徴は、入金まで最短2時間というスピーディーな対応と、オンラインで手続きが完結する手軽さです。WEB完結だからこそ日本全国対応ができ、パソコンまたはスマホが手元にあれば、契約締結まで可能です。

2社間ファクタリングに特化しているため、売掛先に知られずに取引ができます。また、ノンリコース契約のため、安心して利用することができます。

会社概要
運営会社株式会社アクティブサポート
代表取締役羽田 光成
所在地東京都豊島区南池袋2-13-10 南池袋山本ビル3階

オンラインで完結!

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PAY TODAY

「PAY TODAY」はオンライン完結型のファクタリングサービスです。
AIによる審査を取り入れたファクタリングサービスにより、人の手による審査よりもスピーディに行え、手数料等を押さえた低価格のサービスです。
ファクタリングの手数料の相場は、2社間では5%~20%となっています。「PAY TODAY」の手数料は1%~9.5%と設定されていますので、コストを抑えた資金調達が可能です。

会社概要
運営会社Dual Life Partners株式会社
代表取締役矢野 名都子
所在地東京都港区南青山2-2-6 ラセーナ南青山7F

AI審査システム導入!

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いーばんく

いーばんくの特徴は3つのプランから選べることができ、用途や状況に応じて選ぶことができます。

また、公式HPでは審査通過率が90%と明記されており、他社だと通過率が80%以下に留まるケースも珍しくありません。
さらに、書類作成から登記申請まで全て専門の担当者が代行してくれるので、不要な手間をかけることなく審査の通りやすい書類を用意できることで、高い審査通過率を誇っています。

会社概要
運営会社株式会社アクシアプラス
代表取締役阿部 良一
所在地東京都千代田区神田小川町2-3-7-6F

土日・祝日の振込みOK!

詳細はこちらから

ジャパンマネジメント

 

ジャパンマネジメントのファクタリングは、法人との取引がある場合に限りますが、個人事業主であっても利用可能です。個人事業主やフリーランスは支払い能力や社会的信用度が低いと見なされやすいため、利用の制限や、不可とするサービスもある中、個人事業主の方にとっては助かるサービスです。

また、2社間ファクタリング・3社間ファクタリングのどちらにも対応しており、ノンリコース契約のため、安心して利用することができます。

会社概要
運営会社株式会社ラインオフィスサービス
所在地【福岡オフィス】福岡市中央区赤坂1丁目14-22 センチュリー赤坂門ビル8F
【東京オフィス】東京都文京区本郷3-37-8 本郷春木町ビル

最短1日で資金調達が可能!

詳細はこちらから

株式会社ウィット

株式会社ウィットは、他のファクタリング会社では敬遠されがちな小額からの利用ができ、また中小企業や個人事業主の利用に特化したサービスです。
さらに、他社ファクタリング会社で断られたようなケースでも、株式会社ウィットであれば審査が通る、という事例も存在しますので、今すぐに現金が必要となった方は株式会社ウィットのファクタリング利用をおすすめします。

会社概要
会社名株式会社ウィット
所在地【東京本社】東京都品川区東五反田1-6-3 いちご東五反田ビル3F
【仙台営業所】宮城県仙台市青葉区中央1-2-3 仙台マークワン19F
【福岡営業所】福岡県福岡市博多区博多駅東2-5-19 サンライフ第3ビル6F

完全非対面手続!

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株式会社アクティブサポート

アクティブサポートは簡易審査が魅力といえるでしょう。他社のサービスでは書類の準備に時間がかかってしまうことも多いですが、アクティブサポートは通帳と請求書を用意するだけで審査を受けることができます。
2社間ファクタリングは原則、債権譲渡登記が必要ですが、希望条件と審査次第では登記なしでの対応が可能です。

会社概要
会社名株式会社アクティブサポート
代表者名羽田 光成
所在地東京都豊島区南池袋二丁目13番10号 南池袋山本ビル3階

初めてファクタリングを
利用する方に!

詳細はこちらから

株式会社№1

株式会社№1は、手数料の安さに定評があります。ファクタリング業界の手数料は3%〜10%が相場となりますが、株式会社No.1は1%〜15%でサービスを提供しています。そのため他社をご利用中の方は、株式会社No.1に乗り換えることで手数料を安く抑えることが可能です。
現在利用されている、他社の手数料等に不満がある場合、株式会社No.1への乗り換えをご検討ください。

会社概要
会社名株式会社 No.1
代表者名浜野 邦彦
所在地【本社】東京都豊島区池袋4丁目2−11 CTビル3F
【名古屋支社】愛知県名古屋市中村区則武2丁目3−2 サン・オフィス名古屋3F
【福岡支社】福岡県福岡市博多区博多駅前1-15-20 NMF博多駅前ビル2F

手数料に注目!

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えんナビ

通常、ほとんどのファクタリング会社は土日祝日、平日の夜間には営業をしていません。ゴールデンウィークやお盆、年末年始も休業となります。急ぎで資金調達をしたいのに休日だから、夜間だからと何も動けずにいるよりは、少しでも行動を起こしたいところです。そうした中、土日を含め24時間365日で対応可能なのが『えんナビ』です。※土日・祝日の入金までは難しいようなので、確認が必要です

会社概要
運営会社株式会社インターテック
代表取締役伊藤 公治
所在地東京都台東区東上野3-5-9 本池田第二ビル4階

お急ぎの方、必見です!

詳細はこちらから

請求書が用意できないとき

『株式会社セントラル』

ファクタリングを利用したいが適当な請求書が用意できない、予定していた入金が遅れている、など事業をやっていると予定外の出来事が起きて資金調達に困ることが珍しくありません。

カードローンのセントラルは資金調達に窮した場合webで申し込めば最短30分で融資が可能です。

しかも初めての場合、最大30日間金利0円

金利は4.8%~18%で限度額は300万円とそれほど多くないと思いますが、急な資金需要が起きた時、ファクタリングのように請求書を用意する必要もなく利用でき、さらに全国のセブン銀行ATM提携を開始しているので、借入や返済に利用できるのもメリットだと思います。

詳細は公式サイトでご確認ください。

 

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